m(appl)emorandum

ちょっと変わった人と暮らしているので忘れたくないことを書き留める

更新していない間の出来事まとめ

更新していないコズモグランマが亡くなってからの1年半余り、ダダダダダッと色んなことがあり、すっかり記録を付けるのを忘れてしまった。

 

2017年6月、コズモグランマがなくなった翌週、私の母方の祖母も亡くなった。喪服がクリーニング中で親戚に借りた。重なる時は重なるものだ。

 

7月、2匹の保護猫の里親になった。

名前はやまととみこと。たけるもいたらしいが、途中で2匹になったらしい。

名前を変えても良いと言われたが、良い名前だったのでそのまま呼ぶことにした。やまとは黒猫(クロネコヤマトと覚えた)、みことはキジ白で、2匹とも雄。生後3ヶ月半〜4月での譲渡だった(すごく可愛い)。

 

8月、すずお氏が私の父の会社を見学し、図書館司書を辞めて転職することになった。バイオマステクノロジーの中小企業だ。

私は断るのかなと思っていたので、父からのオファーをすずお氏が受けたのがとても意外だった。

 

10月以降は東京にいる間にしたかったことをしようということで、年休を使いながら遊びまくった。

 

私は2018年3月末付けで退職、年休の充当で上旬に最終出勤となり、中旬に金沢へ引っ越した。

 

4月、めでたくすずお氏入社。私はパートとして同じ会社(職場は別)に勤め始めた。

車生活に慣れず、外食してお酒を飲もうとして「はっ!」と気付くようなことが多かった。

ペーパーゴールド免許を持っていた私は、かつて「車を運転したくないから地元には帰らない」と言っていたのだが、まさか車を運転できるようになるとは思っていなかった。

 

5月、私の父が癌を再発、闘病生活が始まる。

これ以降は自宅と職場と病院を行き来する生活をしている。

 

父の癌は一般的には予後が悪く、余命僅かと思い落ち込んだこともあったが、運良く抗がん剤が良く効き、今も闘病を続けている。

死への心の準備はできていないが、今の時間を大切に過ごそうとなるべくお見舞いに来ている。

 

すずお氏は相変わらずユニークなことを言っている。

年末に言っていたことで衝撃的だったのは「図書館は別に好きじゃない」ということ。

見た目も話し方も文豪っぽいのだが、図書館は本が無料で読めるから行っているだけらしい。

まあ、見た目は丸眼鏡のせい(私が勧めた)で、喋り方は、本人は自覚していないのだろう。でもクリエイティブな仕事、合うと思うんだけどな。

 

過去の記事を消して、更新するのも辞めようかと思ったりもしたが、読み返すと意外と忘れてたりもするので、やっぱり残しておこうと思う。

 

1年半の間、もっと色々あったはずなのにあまり覚えていない。自分の脳みそのメモリの少なさにがっかりするばかりである…。

コズモグランマ

すずおさんの母方のお祖母さんが亡くなった。

すずおさんのお祖母さんは、突然土地を購入してきたり、煙草をスパスパ吸ってたりとなかなかファンキーなお祖母さんだったそうで、フライング・ロータスのアルバムタイトルに因んでコズモグランマと呼んでいた。

 

結婚する前に両家の顔合わせをすずおさんの地元でした際に、コズモグランマに会ったのが最初で最後だった。会った時は体調が良かったのか、すずおさんと私の結婚を喜んでくれて、それが嬉しかった。もう少し会える機会があるかなと思っていたので残念に思う。いつまでもあると思うな親と金、の通り、命はいつまでもあるものではないと改めて実感させられている。

 

コズモグランマが亡くなったのはビートルズの名盤『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』の発売50周年の日だった。最後までファンキーなグランマ!(黒人音楽ではないけど)

 

本日の一曲

 Flying Lotus - MmmHmm - YouTube

じょごの気持ち

映画『駆込み女と駆出し男』を観た。二回目である。

最初に観たのは映画館で、すずおさんと付き合って数ヶ月の頃だったので、妻である女性の気持ちはなんとなく分かったような、分かっていないような、といった感じだった。ただ、映画のクオリティーの高さに面喰らって、とんでもない映画を観た、という印象は覚えていた。

最近ストリーミング配信で観れることが分かり、もう一度観たくなり、観たのである。

 

映画の感想は他のブログにたくさん書かれているのでそちらに任せるとして(いくつか読ませてもらったがどの感想も素晴らしく勉強になった)、じょごという女性の気持ちに感情移入したので、そのことだけ書き留めたいと思う。

 

じょごは額の傷を治療してくれた医者見習いの信次郎と恋に落ちる。信次郎は医者見習いでありながら戯作者も目指しており、信次郎は「一緒に(医学を学ぶため)長崎へ行こう」とじょごを誘う。じょごはこれ以上医学を学ばなくとも、充分医者としてやっていけることを確信しており、診療所を開きながら戯作を書くべきだと、半ば強引に信次郎に戯作者の道を進ませようと背中を押す。

きっと信次郎は強引にでも背中を押してもらえないと戯作者の道は進めなかっただろう。そして信次郎は本当は戯作を書きたい気持ちが強かったと見えるので、映画のエンディングの先もきっとハッピーエンドなのだと感じさせられた。

じょごはじょごで、信次郎が本当はしたいと思っていることをさせたい気持ちと、信次郎の書く戯作を読みたかった気持ちがあったのではないかと思う(なぜなら私がすずおさんにそう思っているから)。

 

信次郎とすずおさんが違うのは、書きたい気持ちがあるかないか、というところだ。すずおさん自身は「書きたいことは何もない」と言い、「執筆活動を始めると死にたくなると思うからもう勧めない方が良い」とまで言っていた。

嘘を言っているようには見えなかったけど、本当にそうなのだろうか。万が一、少しでも書きたい気持ちが出てきた時は、じょごのように強く背中を押せる妻でありたいと思う。ただ、しばらくは言うと嫌がられそうなので、黙っていることにする。

いつか、すずおさんの頭の中を垣間見るような文章を読んでみたいと思いながら。

 

本日の一曲

君に伝えたい/エミ・マイヤー Kimi Ni Tsutaetai / Emi Meyer - YouTube 

音楽と食の嗜好

猫の譲渡会は残念ながら縁がなかった。

「この子!」と思う子がいたけど、先着で決まってしまったとのこと。

他の子への急な心の切り替えもできず、また日を改めて出直すことにした。

みんな幸せになると良いな。

 

この日はかなり暑く、暑いと不思議なものでタイ料理が食べたくなり、ランチはタイ料理になった。

ガパオライスを食べながら、すずおさん(夫)と嗜好の話になった。

 

彼は「音楽が好きな人はグルメだと思う」と。

自分でも上手く言葉に表せないが、私はなんとなく違う気がする。

 

音楽を聴くのは好きな方だけど、料理を食べた時の美味しい・不味い、好き・嫌いほどハッキリしていない。

音楽は名曲と言われるものでも、その良さを理解できなかったりするし、でも理解したいとも思うし、新しいものは次々聴きたくなる。

あと決定的に違うのは、音楽はなくても生きていけるが食事はないと生きていけない。

この差なのか、私にとっては、音楽と食の嗜好は似ているようでも奥深いところで枝分かれしている。

 

…と、すずおさんは何の気なしに喋ったのかもしれないことをウンウン考えていた。

 

本日の一曲

James Blake - My Willing Heart (Official Video) - YouTube

猫の名前

図書館司書と結婚した。

 

付き合ってた頃から感じてたけど、知識量の差が半端ない。

これまでの人生で、私はなんて頭を使わないで生きてきたんだろうと思ってしまう。

知識の量だけでなくて、考えていることも面白いので私は彼のそばにいる。

彼は文章を書きたいとも何かを発信したいとも思わないらしく、文章は書かない。

彼の考えていることを私が独り占めするのはもったいなく、文章に残そうと思ってブログというものを始めてみることにした。

 

 

昨日は等々力渓谷に行った。

渓谷の中に不動尊のお寺があり、御朱印をもらいながら、不動尊の背後の炎が気になって、2人してググっていた。

そこで彼が言ったのは「如来って響きがやばいよね」。

 

“にゃ” “にゅ” “にょ”の響きが入っていると“尿”を連想させるのか、やばいそうだ。

“老若男女”とかは長いので響きが端的ではなく、やばくはないらしい。

 

話は変わるが、私達2人は猫が好きで猫を飼おうと思っている。

どんな猫を飼うかは全くの未定なのだが、昨日は朝から彼が猫の名前をどうするかという話をしていた。

 

その時はBGMでかけていたサンダーキャットにするとか言っていたのだが、如来の話になった時、「如来も良いな」と言い出した。

サンダーキャットは長いし呼ぶのに大変だし、如来は仏様に失礼なのではと個人的には思っているが、それは置いといて、猫の名前も普通の名前にはならなさそうだ。

 

今日は猫の譲渡会に行ってくる。

猫との縁があれば良いのだけれど。

ちなみに不動尊の背後の炎は煩悩を燃やすための炎なのだそうだ。

 

本日の一曲

Thundercat - 'Them Changes' (Official Video) - YouTube